こんにちは、ふわりです♪
皆さん、「タイニーハウス」という言葉をご存知ですか?
こちらにたどり着いた方は、既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
タイニーハウスは小さな家という意味だけでなく、そこで暮らすことで「物質主義的な社会から脱却したい」、「お金に縛られずに自分のしたい事を楽しむ生活がしたい」という新しい生き方を実現するためのツールともなりえるモノです。
その考え方、生き方に共感し、タイニーハウスを軸に村の活性化を図られている山梨県北都留郡小菅村のタイニーハウスを見学してきました。
杉の木で作られたタイニーハウスは一歩部屋に入ると香りがとても心地よく、目にも優しく、そこにいるだけで自然と癒やされました。また秘密基地のようなワクワクがたくさん詰まった建物自体の魅力にもはまってしまいました(^^)
そんな見学風景を前編と後編の2回に分けて報告します。
- 前編:小菅村タイニーハウスプロジェクトタイニーハウス提案2軒(本記事)
- 後編:「タイニーハウス デザインコンテスト2017」で入選したタイニーハウス2軒
【追記】2023年2月5日
小菅村タイニーハウスプロジェクトホームページは新しいホームページにて引き続き運営しているそうです。最新情報は「株式会社小菅つくる座」をご覧ください。
2023年2月5日 2018年5月13日
小菅村「タイニーハウス」見学
小菅村タイニーハウスプロジェクト事務局:和田さんにお願いし、見学させていただきました。前編では「小菅村タイニーハウスプロジェクト」提案のタイニーハウス 2軒をご紹介します。
※ 2軒目は外観と内部の説明のみです。
1軒目:小菅村タイニーハウスプロジェクトタイニーハウス提案(第1号)
建坪はわずか4坪、8帖一間の住まいです。この中にロフトを2段に配置、トイレ、シャワー、台所等生活に必要な設備を網羅し、「小さくても快適な家」を目指します。
引用:小菅村ホームページ > 【小菅村タイニーハウスプロジェクト】上棟式開催のお知らせ
外観
モミジや小菅村のシンボルツリー「ミツバツツジ」に囲まれた、木材の生地色と黒の2トーンカラーのシックなタイニーハウスです。外壁は「南京下見張」。
内観
1歩中に入ると、木のいい香りがします(^^) 壁一面、地元の木が使用されており、木に包まれる感覚がとっても気持ちいい☆ 心底ホッとします。
部屋の中はスペースが有効活用されており、不思議とちっとも狭さを感じませんでした。
そして、どの窓からも外の緑が見えます。住みたいモード発動!!
ソファベッドコーナー
ソファベッドはベンチ代わりに使用。もちろん寝ることも可能です。ソファベッドは引出し収納付きです。衣類や替えのシーツなどの貴重な収納スペースとなります。
ロフトへのステップ
白い箱は1つで2役の収納兼ロフトへのステップです。実際に上るのはちょっと怖かったですが、並べ方を工夫し自分好みにすればOK だと思います。
ベッドコーナー1
ロフトにあるベッドコーナー。小窓からは緑が見え、ここでも木に包まれる感覚が味わえます。「ふぅ~♪」と、深呼吸したくなります(^^)
ベッドコーナー2
こちらはゲスト用のベッドとして使えますが、落下防止策がないので少々怖かったです(^^; 収納など、他の用途に使用してもよいですね。
台所
しっかりとした流し台が設置されていました。コンロは2口IHヒーター。
巾は全体で1350mm、レンジフードと吊戸棚のセットです。コンロは2口IHヒーターです。
流し台の横壁には温水器のリモコンスイッチ、横壁の隣は冷蔵庫と洗濯機置き場です。流し台の右側にはストーブ置き場も確保しました。ゆくゆくは薪ストーブを置きたいです。
流し台取付工事(2017/1/30)
内装:ライト、壁、断熱窓
トイレの扉は上吊ハンガー戸です。こんな製品でもオートストップ機構が付いているのです。
木製建具工事(2017/2/1)
木は生きていますので、このように自然とすき間が出来たりするのだそうです。自然と共生。いいですね♪
杉の木は見た目に美しく、触るととてもすべすべしています。
すっかり惚れました☆ こんな素敵な家に住めたら、毎日なでてしまうことでしょう(笑)
16mmの断熱二重窓です。断熱材に手を抜いていないのが素晴らしい!!
現在、私は築30年の木造アパートに住んでおり、夏は激アツ、冬は激寒で体を壊しそう。断熱材だけは絶対ケチってはいけない!と痛感しおります(お金をかけて少し対策しました)
具体的にどのような断熱対策をしているかは、小菅村ブログをご参照ください。
外壁断熱材入れ(2016/11/1)
アルミサッシュ取付(2016/11/4)
天井断熱材充填(2016/11/23)
周りの景色
「小菅の湯」の前の大きな柿の木の裏手の高台にあり、周囲には小菅の湯、道の駅こすげ、小菅村物産館がある便利な場所です。
小菅村タイニーハウス 建設予定地(2016/8/12)
2軒目:小菅村タイニーハウスプロジェクトタイニーハウス提案
小菅村のタイニーハウス第1号を受けて平面図的には全く同じ8帖一間の大きさです。今回の提案の特徴は8畳間を4分割してそれぞれの床を75㎝づつスパイラル上に上げたプランです。水回り、キッチンがレベル1、レベル2がダイニング、レベル3がリビング、レベル4が寝室です。なお、床をスキップさせることによりレベル2の下には2畳分の収納スペース、レベル3の下にも2畳ほどのDENが出来ました。
受賞作の建設経過報告3
既に住まわれているタイニーハウスです。
ご厚意に甘えて少しだけ中も見せていただきました。内部の写真は遠慮しましたので、外観の写真と内部の説明をします。
外観
デッキには屋根が付いていますので、多少の雨でも洗濯物も干せます。またデッキ自体が傷みにくくなるのもいいですね。
遊び心満載の内部の仕掛け
部屋の真ん中に上から下まで45㎝角の小さな筒で出来た白くて細長い照明器具が1本通っています。建物内部の上下の空気の循環装置としても活用されているのだそうです。
その照明を中心にしてスキップフロアとし、ぐるりとまわって各部屋へ移動が出来ます。部屋自体は小さくても、用途に合わせて部屋を使い分けられ、気分転換もできる楽しい空間となっていました。「小さい=1Room」という固定概念はポイッと捨て去ることが出来るのですね。人間の知恵、遊び心満載!ワクワクしましたo(^^)o
受賞作の建設経過報告4(2018/3/5)
受賞作の建設経過報告3(2018/2/17)
タイニーハウス第1号の地図
ざっくりとこの近辺になります。
さいごに
初めてタイニーハウスを見学した感想は、
- 「木の香りがとにかく気持ちいい!」
- 「小さいけど可愛くてずっとワクワク・ニコニコしちゃう!」
- 「1人だったら余裕で住める☆むしろ快適そう♪」
です。タイニーハウスを見学させていただいている間に、私は何度、
と、笑顔で言ったことでしょう。小さい部屋に人間のアイデアがたくさん詰め込められていて感心することばっかり☆心が踊りました。工夫すれば狭さを感じずにこんなに快適な部屋になるんですね~♪
次回後編の、小菅村「タイニーハウス」見学・後編「タイニーハウス小菅デザインコンテスト2017」入選作品2軒(2018年5月)では、「タイニーハウス デザインコンテスト 2017」で入選したタイニーハウス 2軒についてご報告しますね♪ 良かったら引き続きどうぞ。
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